不都合な真実

桜満開の新年度を迎える。2月の大雪が嘘のような好天続き、ジャガイモの植え付けも今日終えた。

早いもので、東北大震災から7年が過ぎた。発災当時を思い出すと、政府、いや、国の対応の遅さに憤慨したことを思い出す。片方で火事が起きているのに補正予算は税収確保ができた9月頃だったか? まさに棄民政策だ。福島発電所の後片付けに22兆円かかる(当然、東京電力が払うべきだが)。それから見れば、補正予算の額など微々たる数字だったはずである。なのに迅速に対応できないというのでは情けない限りだ。

災害にはとにかく、スピード感を持って対応しないといけない。阪神大震災の時は、自衛隊への出動要請が遅すぎた。それを痛感していたので、平成16年に起きた福井豪雨の時は、知事が地元の河和田地区に入るたび、建物損傷に対する助成金を作るように要請した。県の政策監には、災害見舞金とボランティアの依頼をテレビで呼びかけるよう指示した。

当時は毎日、午前は現場、午後は議会に入り、県に対してさまざまな要請を繰り返した。鳥取地震の際、当時の鳥取県の片山知事は県から災害見舞金を出した。後から聞いたが、西川知事はそのやり方に否定的で、片山知事を批判していたという。それでもあの時、県は県議会からの強い要望もあって、思い切った対応をとった。なので今回の豪雪でも、スピード感を持って対応してほしいと前振りで要望しておいた。

東日本大震災では、EM(有用微生物群)が被災地において悪臭対策など様々な場でその力を発揮した。福島原発事故が起きた時、開発者の比嘉照夫教授(農業博士)に対して、私は「EMで放射能は消せる」と進言した。以前から「電線にとまっているカラスは、EMの結界を張れば追い払える」と言っていた教授も同じこと考えていて、既に福島に入っていた。私が福島に入った時、有機無農薬でブロッコリー20ヘクタールの作付けを行い、セブンイレブンに出荷している農家の人からこう聞いた。「有機の畑は線量が低い」と。彼も、我々の考えに賛同してくれた。

津波で海水を被った水田も、EMを使ってその年から見事に収穫している。福島県の農業試験場は放射能を除去する技術を公募して、応募のあった13の提案の中から従来から可能とされた方法とEMを使った技術が残った。県はEMをリストから外したかったのだろうが、残念ながら消せなかった。ホームページには、しばらく結果が報告されたが(成果が出ていることが)、いつの間にかすぐ消されてしまった。不都合な真実なのであろう。しかし、いまでも福島ではEM散布は続き、放射能の除去にもEMが効果を発揮している。

EMには、3つの特徴がある。一つは抗酸化作用(さびない・腐らない)、二つは非イオン化(汚れやほこりを落とす)、三つは重力波(エネルギー転換)である。一・二は現象をみれば明らかにできる。問題は、三つ目の、重力波の効果だ。これが2年ほど前から具体的に明らかになってきた。

その原理については、フランスのルイ・ケルブラン教授の、1962年の論文「自然界での元素転換」、1963年の論文「生体における元素転換」によって証明されている(1975年にノーベル医学・生理学賞の正式候補としてノミネートされた)。 比嘉教授はEMの持つ重力波によって、元素転換が行われていると述べている。つまり、EMには元素転換をする力があるということだ。これが重力波(エネルギー転換)であり、それが放射能の除去に役立っているのだ。

比嘉教授たちはいま、元素転換を実証するため、塩を畑や水田に500Kg/反撒いて、EMを使って耕作した。普通なら塩害で枯れるところであるが、EMが塩の元素転換を促し、塩を作物の肥料に変えている。現在2トンまで実証している。要は 塩とEMだけで農業ができることになる。

畑の四隅に整流炭と塩・EM団子と活性液を埋め込み、それを活性液で結べば圃場の「結界」は完成する。これを愛媛県の施設などで実証している野本千壽子さんを呼ぼうと計画した。しかし、2月16日に予定していた講演会は今回の大雪で延期、改めて4月20日に行うことになった。ぜひ聞いて欲しい講演会である。目からうろこが落ちるかもしれない。続いて、8月4日には、比嘉教授に来てもらって「善循環の輪」についての講演会を行ってもらうことになっている。東北大震災を経て、EMの蘇生力はバージョンアップしている。面白いことになると直感的に思う。

不都合な真実についてもう一つ。私が原子力について勉強し始めた頃、同じ考え方している知事がいた。福島県の佐藤栄佐久知事である。彼は核燃料サイクルは立ち止まって考えるべきと主張したが、贈収賄事件で失脚した。同時期、小型モジュール原子炉(SMR)を推進しようとした電気事業連合会(電事連)の会長もまた、使い込み事件で失脚した。佐藤知事も小沢一郎も、水谷建設案件で失脚した。不都合な真実は消される。しかし、時代とともに蘇る。

金龍

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